マタニティのお客様に向けたレッスン空間づくり

妊娠中の体は、日ごとに少しずつ変化していきます。昨日は楽にできた動きが、今日はなんとなく重たく感じたり、腰や脚に負担が出やすかったり。そんな時期だからこそ、マタニティのお客様には「体を整えるだけでなく、心もリフレッシュできる時間」をお届けしたいと考えています。

アイスブレイクで安心感を

レッスンのはじめに大切にしているのは、ちょっとした会話です。

「今日は眠れましたか?」

「足のむくみや腰の調子はいかがですか?」

「お腹の張りはありませんか?」

こうした質問を交えることで、その日の体調を確認できるだけでなく、お客様自身が自分の体の状態に気づくきっかけにもなります。トレーナーとの会話そのものが心を和らげるアイスブレイクになります。

体調の変化を尊重する

マタニティ期は体調の変化が大きい時期です。だからこそ「今日はリラックスをメインにしましょう」「無理せず、できる範囲で大丈夫です」といった言葉をかけることが大切です。お客様が「頑張らなくていい」と思えることで、安心して体を委ねてもらえるようになります。

リフレッシュできる空間づくり

レッスンを行う空間も大切です。照明は柔らかく整え、呼吸がしやすいように換気を意識する。マットやマシン周りのスペースは広く確保して、お腹が大きくても安心して動けるようにする。音楽も落ち着いたテンポのものを選ぶと、自然と呼吸が深まりやすくなります。

また、レッスンの中では「できる・できない」に注目するよりも、「気持ちよく体を動かせたか」「呼吸でリラックスできたか」に重点を置いています。小さな達成感が積み重なることで、マタニティ期特有の不安もやわらぎ、心も体も軽くなっていきます。

トレーナーとしての役割

マタニティのお客様にとって、レッスンは運動の場であると同時に、安心できる居場所でもあります。その日の体のサインを受け止め、無理のない動きを提案する。そして「ここに来るとほっとする」と感じてもらえる時間を届けること。それがトレーナーとして大切にしたい役割だと考えています!☘️

ピラティスアヴニール編集部
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