私は理学療法士として4年間病院に勤務し、現在はピラティスインストラクターをしています。
家に帰れたらそれで終わり?と感じていた医療現場
病院では、怪我や病気をされた患者様に対してリハビリを行ってきました。
手術後や発症後、約2ヶ月間毎日のリハビリを通して、自宅へ退院される方もいれば、
リハビリ専門の回復期病院へ転院される方もいらっしゃいました。
私はあくまで、退院まで・転院まで、という限られた期間でしか関わることができず、
その先の生活には直接タッチできないことに、ずっとモヤモヤを感じていました。
「退院したらもう大丈夫なの?」
「このまま一人で日常生活を送っていけるのかな?」
退院=完全な回復、ではないこともわかっていたからこそ、
自宅に帰った後のサポートの必要性を強く感じていました。
そして今、診断がない不調と向き合う日々
ピラティスインストラクターとして出会うのは、
病名はないけれど不調を抱えている方々です。
痛み止めを手放せない
整体にずっと通い続けている
手が上がりにくい、体が動かしづらい
慢性的な肩こり・腰痛に悩まされている
病院ではレントゲンやMRIなど、明確な診断や原因をもとにリハビリを行っていたため、
最初は戸惑うこともありました。
でも、ピラティスを通してそんな方々が、
「肩こりがラクになった!」
「体が軽くなって、前より動けるようになった」
「薬を飲まずに過ごせる日が増えた」
「一日中動いても腰が痛くなくなった」
と笑顔を見せてくださることが、何よりの喜びです。
医療とピラティス、両方の視点を持つからこそできること
理学療法士としての経験があるからこそ、
解剖学・運動学・触診の知識を活かしながら、体に深く寄り添った指導ができます。
ただ体を動かすだけではなく、
「なぜその動きが必要なのか」「なぜこの筋肉を使うのか」までを伝えることで、
ご自身の体に気づきを持っていただけるような時間を大切にしています。
もう歳だから…どうせ良くならないしと諦めかけている方にこそ、
ぜひ一度、体と向き合う時間をつくってみてほしいと思っています。


