ピラティスが教えてくれたこと

ピラティスは、ただ体を鍛えるだけじゃなく、“自分の身体に意識を向けること”を教えてくれます。私はこのことを、実感として今すごく感じています。

正直、ジムに通って筋トレをしていた4年間は、“韓国アイドルのような細くてしなやかな体型”なんて、自分には無理だと思っていました。私は下半身がしっかりしていて筋肉質。だから「どうせ無理なら、いっそ引き締まったお尻とメリハリのあるボディを目指そう!」「もっと強くなろう!」と、ひたすらトレーニングを続けていました。

その頃は、日常の姿勢に意識を向けることよりも、“週に何回ジムに行けるか”の方が大事だと思っていて、いかにトレーニング時間を確保するかを重視していたように思います。

しかし、ピラティスに出会って、少しずつ考え方が変わってきました。

“私もしなやかな体を目指せるかもしれない”

そんなふうに思えるようになったのは、自分の身体と丁寧に向き合い、必要な筋肉を見極めながら動いていく、ピラティスならではのアプローチのおかげです。

日常の姿勢や呼吸、重心のかけ方ひとつにまで意識を向けるようになったことで、身体だけじゃなく心にも変化が生まれました。

“品のある大人の女性でいたい”“美しく整った人でいたい”という気持ちが芽生え、自分自身の美意識が確実に変わってきたのを感じます。

ピラティスの創始者・ジョセフ・ピラティスさんも、もともとは病弱な体を克服するためにこのエクササイズを生み出しました。体操やスキー、ボディビルなどを取り入れながら、赤ちゃんや動物の動きまで観察し、“自分の体を自分でコントロールする”ことの大切さを追求したのです。

今では当たり前のように“ピラティス”と呼ばれていますが、当初は“コントロロジー”と名付けられていたというのも、納得がいきます。

ピラティスに出会って、私の中で“運動”の意味が変わりました。

自分の体と向き合うこと、変化を感じること、そのすべてが楽しい。

この楽しさや気づきを、これからもたくさんの人に伝えていけるように、日々の学びを大切にしていきたいと思っています。

ピラティスアヴニール編集部
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