私がアヴニールに入社して最初に担当したお客様。実はその方、自宅から店舗も近く、近所でばったり会ったこともある。
普段から気さくに話してくださり、世間話や子育てのことなど色んなお話をしていると、あっという間に時間が過ぎてしまう、私にとっても楽しいお客様です。
そんなお客様が本日、来店された時は少し顔色が悪く、いつもと違う雰囲気でした。私はレッスンを始める前に、必ずその日の体調や体の状態を確認するようにしています。お客様に尋ねると「ちょっとやっぱり肩周りが…」と少し表情を曇らせていました。
様子を見ながらレッスンをスタートすると、最初のストレッチの段階で「ちょっと貧血っぽい感じなので横になっていいですか?」とお声がけがありました。
少しドキッとしましたが、慌てずすぐにマットに寝ていただき、深呼吸を促しながら体に触れて、落ち着くのをじっと待ちました。
少し時間が経つと「大丈夫です、お願いします」とレッスンを続ける意思を示してくださったので、ストレッチの時間を多めに取りながら進めました。
私としては、お客様がプライベートで何かあったのでは…と気になるところでしたが、ストレートに聞き出すのではなく、自然に会話を楽しめる話題を選びました。お盆休みの楽しかった出来事や運動習慣のメリットなど、気分が上がる話をしながら過ごすことで、お客様も少しずつ表情が和らぎました。結局、何があったのかは話されませんでしたが、レッスンの終盤には「ほんとラクになりました!」「先生みたいになれるように頑張ります!」と笑顔でお帰りになり、顔色もすっかり良くなっていました。
今日改めて感じたのは、私たちトレーナーはマンツーマンで過ごす1時間を、いかに心地よく、安全に、そして急な体調の変化にも臨機応変に対応できるかが大切だということです。私はお客様が“自分をもっと好きになる”お手伝いをしたいと常に思っています。そのために、相手の気持ちや状態を察する力を活かし、寄り添いながらサポートすることは欠かせません。今後も、お客様に“ここに来てよかった”と思っていただけるような、安心で心地よい空間づくりを意識していきたいです。