病院リハビリとピラティスの違いとは?

どちらも身体を良くするために運動する。という点では似ていますが、目的や進め方、関わる期間は全く違います。

私は病院で4年間、急性期の病院で理学療法士として働いた後、ピラティスインストラクターに転身しました。その両方を経験したからこそ見える、「病院リハビリとピラティスの違い」をお伝えします。

目次

病院リハビリとは?

目的

怪我や病気で失われた機能の回復・維持

医師の指示のもと、医学的根拠に基づいて行う

期限があり(健康保険や介護保険制度による制限)、

短期間で日常生活に戻すことがゴール

具体例

骨折してギプスが外れた後、関節が固まって曲がらない → 関節可動域訓練

脳梗塞後に半身が動かしにくい → 歩行訓練

腰椎ヘルニア術後に日常生活が困難 → 体幹安定の練習

特徴

医学的評価(関節可動域、筋力、痛み、動作分析)を行ってからプログラムを決定

生活動作に戻れることがゴールなので、運動の継続は病院を出た後は本人次第になる

ピラティスとは?

目的

健康な人、または軽度の不調がある人がより快適に、長く動ける身体づくり

呼吸・姿勢・体幹を整え、動作の質を高める

怪我や不調の予防、パフォーマンスアップ、体型改善など幅広く対応

具体例

慢性的な腰痛を改善するために体幹を安定させる

産後の骨盤ケアで姿勢と歩きやすさを取り戻す

ゴルフやダンスのパフォーマンス向上

特徴

医師の指示は不要(ただし痛みが強い場合は医療機関へ)

制限期間がなく、継続して通うことで身体をアップデートし続けられる

両方に共通していること

正しい動き方を身につける=運動学習が土台

小さな動作の積み重ねが、大きな動きや日常生活の楽さにつながる

継続すればするほど効果が高まる

どう使い分ける?

怪我・病気直後や痛みが強いとき → 病院リハビリ

動けるけど、より快適に動きたい・再発を防ぎたいとき → ピラティス

リハビリで回復したあと、ピラティスに移行すると、再発予防や体型改善に効果大

まとめ

病院リハビリはマイナスからゼロへ、ピラティスはゼロからプラスへ

どちらが良い悪いではなく、役割が違います。

自分の今の状態に合わせて、正しいサポートを選ぶことが、長く健康でいるための近道です。

ピラティスアヴニール編集部
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